kgとkgsの違い|重量単位kgsの意味とは

2018年1月22日更新

kgとkgsはともにキログラムの意味で使われますが、これらにはどのような違いがあるのでしょうか。両者ともに、重量を示す「キログラム」のことなのですが、結論から言えば、単位としてのキログラムを示すときの記号は、kgの表記のみが正しいものとなります。kgが単位記号であることに対し、kgsは記号ではなく、kilogramsの省略語ですので、出自のまったく違う用語です。

kgは単位として使う場合の記号表記、kgsは英語の複数形として使う場合の慣用的な使い方、というのが実態なのですが、kgとkgsはあまりにも混同使用が多く、実務上はどちらが正しいのか国や実務の分野によっても入り乱れて使われていますので、実際のところ使い分けについては相手にあわせるしかないというのが実情です。

ここでは、貿易書類にも入り乱れて使われるため、よく混乱のもとにもなっているkgとkgsの本来の意味をまとめておきます。この使い分けは、同じ会社の中ですら統一されていないことがあります。どちらを使っていいのか分からない場合は、kgにしておけば間違いありませんが、原則は、記入すべきフォーマットにあわせる、という事になります。

SI(国際単位系)としてのkg

kgを使う場合

単位としてkgを表記する場合、1 kg、2 kg、10 kgといった使い方をします。kgはすべて小文字で、数字のあとには半角のスペースを必ず空けます。1kgのように続けて書くのは英文表記上は間違いとなります。

また、kgをKgやKG、Kと書くのも間違いで、kgs.やkg.もしくはKG.など最後にドットをつけることも誤りとなります。単位のkgとして表記する場合にはkgsと記載するのは誤表記となります。

kgが使われていないケース

但し、一部のB/Lやwaybillなどの貿易書類では、書類の中に記載スペースがない関係から、Kと表記されることや慣習的にKGSと記載されている事があります。これらはSI単位系の記号として使われているというよりは、英語の省略語として使われていると解釈されるべきでしょう。

英語のkilogramの複数形としてのkilograms=kgs

単位記号ではなく英語として使う場合はkilograms

事をややこしいものにしているのは、単位記号としてのkgであっても日本語で1キログラムや50キログラムとも書けるように、英語でも1 kilogram、50 kilogramsと書くことができます。この文脈で使う場合のkilogramは先に述べた国際単位系の1単位の記号ではなく、英語のキログラムという意味の単語です。この単語は単数形と複数形の区別がなされる可算名詞でもありますので、1 kilogram以外はすべて2 kilogramsや0.3 kilogramsといった具合に複数形である「kilograms」と表記します。もちろん、英語としてkilogramを使わず単位記号で表記する場合は、2 kgや0.3 kgといった表記が正しい書き方になります。

kilogramsの省略語がkgs

kgsというのは、この英語としてのkilogramを使う場合の複数形であるkilogramsを慣習的に短縮した省略語です。最後のsがわかりやすいようにkgsとしています。ただし、kgsが正しい英語かと言われれば、皆が使ううちにそうなった、という類の用語です。オックスフォードやウェブスターなどの著名な英英辞典には載っていません。

例えば、重さを記入してほしい欄があったとしたら、その重量の欄の見出し部分には、kgではなく、KGSと書かれていることがあります。重量の単位はキログラムで記入してほしい、というような意味合いです。こういう場合には、その部分にはまだ数字が書いていないわけですから、単位記号としてのkgではなく、英語としてのkilogramsと見出しに記入したほうがしっくりはきます。このため、省略語のkgsやKGSと記載しているわけです。大文字のKGSが使われるのは、一部の貿易書類などは見間違いを防止する為、すべて大文字表記になっているためです。

記入を求められている書類の書式にあわせる

kgsやKGSというのは貿易書類、例えばパッキングリストやインボイス、waybill、B/L等にも見られる事があり、国によっては、税関へ提出する輸入申告書のフォーマット自体に「KGS」と書かれていることがあります。書類のフォーマットがそのようになっているのであれば、そのまま踏襲して記載するのが無難でしょう。

kgとkgsが使い分けられるケース

kgとkgsの本来の意味を表にまとめると以下のようになります。kgは国際単位系における重量の「記号」であり、kgsは英単語としてのkilogramの複数形を短縮した「省略語」の表記です。両者は同じ記号のように見えますが、同列のものですらないことが分かります。

kgとkgsの違い
kg kgs
国際単位系で定められた重量を示す単位記号としてはkgが唯一正しい表記。すべて小文字表記で、数字との間にはスペースを空ける。単位として使う場合、KgやKG、kgsなどは誤り。記号であるため単数と複数の区別はないので、1 kgや10 kgのように記載する。 kilogramsの慣習的な省略語。正しくはkilograms。国際単位系の記号としてではなく、英語としてキログラムを使う場合には単数と複数の区別がある。その複数形を短縮させた用法。正式な英文や科学論文などでは1 kg, 10 kgのようにkgを使うが、貿易書類などではこちらのほうがよく使われることすらある。
 

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