インドにおけるPD BONDとは

2015年4月13日更新

PD BONDはProvisional Duty Bondの略で、インドにある会社が例えば海外の親会社から物品を輸入するときなどに当局へ支払うことになる保証金(担保金)のこと、もしくはその仕組み自体のことを指します。インドに現地法人を持っている会社にとっては馴染みのある用語かもしれません。

インドでは、親会社と子会社の間の貿易や、関連会社同士の貿易など、資本関係があるグループ間の貿易については、不当に安い価格で取引して関税をごまかさないよう監視する仕組みがあります。

インドで操業を行っている現地法人が、海外にある自社の関連会社や親会社から物品を輸入する場合、価格が不当に安くなっていないことを証明するため、当局の承認を得る必要があり、これをSVB(Special Valuation Branch)と呼びますが、このSVBの承認取得には時間がかかる為、この承認前段階で利用する仕組みであり、支払う担保金の事をPD Bondと呼びます。

関連会社間や親子間の貿易でSVB承認がない場合、必須になります。また税関ごとの対応が必要なため、例えばチェンナイでPD Bondを用いて通関したことがあったとしても、通関場所としてナバシェバ港をあらたに使うことになったというような場合、同港でのPD Bondの新規申請が必要になります。必要な書類が揃わない場合、通関にそれだけ余計に時間がかかる事になる点に留意が必要です。

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