流動品番を英語でいうと

2018年11月5日更新

流動品番とは、量産工場などで使用されている部品や製品の品番のことで、「流動」は量産流動のことを意味します。量産流動も多分に業界用語的な意味合いを帯びているため分かりにくいかもしれませんが、量産品として日々の大量生産で使われ始めるということになります。

こうした表現は自動車部品業界や自動車業界で使われますが、他の分野や業界の方から見た場合、流動がいったい何を意味するのか分かりづらいケースもあります。

大量にさまざまな部品を使う自動車業界のような場合、各パーツには定められた「品番」が付けられています。同じ品番であれば、その製品はまったく同じもの、というのが原則です。サプライヤーは、自動車メーカーから品番単位で注文を受けることになり、納入もこの品番で行います。

品番は、試作を経て、実際に量産工程で量産品の製造に使われるまでには様々な評価・工程を潜り抜ける必要がありますが、晴れて量産製造ラインで使える、ということになると量産流動開始となります。量産品として日々使用するため、発注から受注、納入までのサイクルにのって製品売買の動きが「流れ出す」、このため、品番の流動が開始すると表現されます。

前置きが長くなりましたが、英語や英訳を正確につけるためには元の日本語の用語の意味を明確にする必要があります。

以上から、流動品番の英語としては、以下が候補となります。流動を文字通り英訳してしまうと意味不明の用語になってしまうため、留意が必要です。

流動品番が量産品ではないこともありますので、その場合は、以下の表現のうち、mass productionを使っていないものを選ぶ必要があります。

流動品番の英語訳の例
  • current part number
  • current mass production part number
  • current part number used for production line
  • continuously produced part number
  • part number used for continuous production

スポンサーリンク

>このページ「流動品番を英語でいうと」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集