自動車の補給品について

2014年2月12日更新

補給品とは、サービス部品、補用品とも呼ばれ、英語ではsupply parts, service partsと呼ばれたりもしますが、量産で用いる部品ではなく、事故車両の修理・補修や、定期部品の交換をはじめ、主として車両アフターサービス用途の部品のことです。

自動車部品の場合、生産中止が決定され、量産打ち切りの連絡がきたあとも、その部品を10年は供給できる体制にしておくことが求められます。

基本的には量産で流れていたときのものと同じなのですが、自動車部品に使う材料や部品の多くは数万、数十万という単位で流れてはじめて採算があうようなものが多いため、いつくるかどうかもわからない少量のオーダーでは採算をあわせることは困難です。

量が減っているため、単価も量産のときと違い、高めにする必要があるのですが、実際には量産時と同じ単価が適用されてしまうことも少なくありません。量産ラインが他の部品で塞がってしまっており、下請けに出したりして対処しているところもあります。

似たような部品であっても、微妙に違うものが何百、何千種類と流れる部品もありますので、こうした場合、金型を保管しておく費用もかなりのものとなります。あまりに特殊なものであれば、それなりの価格となる旨交渉する余地もありますが、通常は量産で流れているもので採算をあわせることに注力しますので、こうした隠れたコストは意外に見過ごされがちとなっています。

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