トヨタカレンダーとは

2017年10月30日更新

トヨタカレンダーとは、トヨタ自動車とそのグループで使われている同社の操業カレンダーのことで、月曜日からはじまる特徴のあるカレンダーです(日本のカレンダーは一般に日曜日はじまりです)。工場をより効率的に稼動させるため、国民の祝日等はかためてとる形になっていることが多く、土日は休みで、月〜金は祝日が入っていても稼動しているのが大きな特徴です(稀に国民の祝日をとることもあるため、注意を要します)。

但し、土曜日も生産遅れの挽回や設備工事、需要増への対応等で工場側が休日出勤して生産することもあります。これは休出計画という形でトヨタから連絡されてきますので、実際の稼働日というのはこの休出計画とあわせてみていく必要があります。

すでに述べたとおり、原則、祝日が稼働日にあてられており休みではない代わりに、トヨタカレンダーには年に3回の長期連休が存在します。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始です。いずれも9連休、10連休となることが多いです。

トヨタだけでなく、たとえばホンダであればホンダカレンダー、日産であれば日産カレンダー、マツダであればマツダカレンダー、三菱であれば三菱カレンダーなど各メーカーごとに工場の稼働日を示すカレンダーが存在し、各社へ納入しているメーカーはそれらで納入が必要な日を調べ、自社の操業日もそれらにあわせる傾向があります。

トヨタ自動車の各生産工場での稼働日、祝日などの非稼働日はこのトヨタカレンダーと言われるスケジュールで毎年決められており、直接あるいは間接的な取引先の多くはこのスケジュールに自社のカレンダーもあわせる傾向があります。ただ、トヨタとの取引がどの程度なのかによっても異なり、同社の工場への納入・やり取りが発生する部署だけを稼動にしていることもあります。いずれにせよ、特に愛知県下の自動車部品メーカーをはじめとするサプライヤーは大なり小なりこのカレンダーの影響を受けます。また、広い意味ではトヨタカレンダーをベースに操業日を決めている会社を顧客としている会社も当然影響を受けますので、非常に広範囲の会社の稼働日に影響を及ぼしているともいえます。

トヨタの国内の生産拠点、工場とその直系の会社でいうと、元町、堤、高岡、田原、豊田自動織機(織機と略されます)、トヨタ自動車九州(TMK)、トヨタ車体(富士松、吉原、岐阜、いなべ)、日野(羽村)、トヨタ自動車東日本(TMEJ)、ダイハツ(池田、京都)、日野(羽村)がありますが、これらは原則トヨタカレンダーで動いています。

なお、トヨタ傘下となっているダイハツのダイハツカレンダーや日野自動車の日野カレンダーも、トヨタカレンダーとほぼイコールです。

トヨタカレンダーでも、工場と本社などのオフィス側では異なることが通例で、また複数ある工場でも分野によって違いもあるため、自動車部品メーカーでは、納入品にあわせて自社の生産ラインのスケジュールや集荷部門、出荷部門の稼働日、納入を行うトラック便の調整なども行います。

自動車には車種にもよりますが、おおよそ2万点もの部品を使っているとされますが、自動車メーカーと直接取引するティア1とされるメーカー以外にも、数多くの製造業が部品や材料の供給に関わっています。その数は、20万社ともいわれますので、自動車メーカーのカレンダーには多くの会社が注視しているわけです。

このカレンダーに多くの取引先が注視するのは、トヨタの生産方式とも関わりがあります。ジャストインタイム方式によって作りすぎのムダをなくし、余分な在庫もしないため、同社の生産工場へ部品などを納入しているメーカーは、納入する受入場所と時間が決まっており、毎日決まった時間に、指定された個数を納入されることが求められます。

このため、国民の祝日であってもトヨタの工場が操業しているのに自社を休みにしてしまうと、同社への納入ができなくなりますし、ジャストインタイムにあうように生産計画を組んでいけば、回転在庫を若干持つにしても日々の生産も納入する分だけを平準化生産で製造していくことになりますので、生産にも余分な負荷が掛かることになります。

<また同社が操業しているということは、追加発注の可能性もあります。あるいは自社製品を運んでいるトラックがパレットを転倒などさせて急遽製品を代替しないといけないといった事態も起きないわけではないので、トヨタカレンダーに自社の操業カレンダーをあわせることが多くなっています。 /p>

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