マグネシウム(元素記号 Mg)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

マグネシウムは軽くて強度の強い軽合金の素材としても知られ、比重はアルミよりもさらに小さい合金です(アルミの凡そ3分の2)。軽さを売りにする合金の中ではもっとも軽い部類になります。ただ、加工が難しいのとマグネシウムの金属単体では発火すると水では消火できないという難物です。

ただ燃えてもCO2を出さないことからクリーンエネルギーとしての研究も進められています。

天然には、ゴマなどの食品や海藻類にも含まれているミネラルですが、鉱石としてはタルク(滑石)に水酸化マグネシウムの形で含まれています。タルクは滑らかなパウダーを作り出すことから、ベビーパウダーなどの化粧品やファウンデーションにも使われます。

肥料としても重要なのは、光合成を行う葉緑素(クロロフィル)を構成する中心元素のため、植物にとっても欠かすことのできない元素といえます。

マグネシウム(元素記号 Mg)が活用されている分野

  • マグネシウム合金
  • スピーカーの振動板
  • 携帯用機器の筐体、各種機器のボディー・外装
  • 医療機器
  • 宇宙船、兵器など過酷な環境下で使われる部材
  • 肥料
  • 耐火材
  • 豆腐に使われる「にがり」
  • 下剤、便秘薬として
  • ゴム、プラスチック配合剤
マグネシウム(元素記号 Mg)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 3s2
英語 Magnesium
原子量 24.31
同位体
融点 650℃
沸点 1091℃
密度 1.74g/cm3
比重
硬度 モース硬度2.5
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:14.6
293K(20℃):24.8
500K:29.1
800K:35.4
マグネシウム(元素記号 Mg)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃ 27.7
300℃ 10.0
100℃ 5.6
0℃ 3.94
−195℃ 0.62
マグネシウム(元素記号 Mg)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃ -
300℃ 150
100℃ 154
0℃ 157
-100℃ 160

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