支払条件を前払いに変更してほしいと英語で伝える

2014年7月17日更新
支払条件を前払いに変更してほしいと英語で

海外取引先とのやり取りでネックになる二つの問題が、決済と物流です。端的にいえば、お金をどうやって回収し、ものをどうやって届けるか、という点です。貿易には付加価値がないのでこうした部分にはなるべくコストを使いたくない、という考え方をもつ方もいますが、自社でこのあたりがいい加減だとしたら取引先からどのような印象をもたれるか、という点も念頭に置くとよいでしょう。

また、回収面については、通常、売上げをあげると営業の仕事は終わりというような考え方をする担当者もいますが、入金を確認し、アフターフォローまできちんとやってリピートオーダーにつなげていくところまで見ていきたいものです。

海外取引先の与信管理手法についてはいくつか方法がありますが、大口取引ではない場合、もっとも簡便な方法が相手に前払いしてもらうというものです。相手が自社を信用してくれるかという点が問題となりますが、相手企業がよくわからないことが多い海外取引先の場合、間違っても支払条件を着荷後や発送後としてしまってはいけません。おいそれと支払い督促に出向くわけにも行かず、現地の商法の絡みもあり、支払いがなかった場合、ほとんど回収できません。

L/C決済を使うのが売り手と買い手の双方にとってフェアな方法なのですが、できて間もない会社、あるいは小さな会社や自営業のような場合、現地でそこそこ名の通った銀行からL/Cを発行をしてもらうことができない場合もあります。口座に保証金などを積んでおくことを求める銀行もあり、そうした余力のない事業者はL/Cが発行できないことも珍しくありません。

前置きが長くなりましたが、支払い条件を前払い、先払いにしてほしい場合には一例として以下のような言い回しがあります。

We would like to ask you to change the payment condition to T/T in advance.
支払い条件を電信送金の前払い(先払いの銀行振り込み)に変更していただけないでしょうか。
Since this is our first transaction, we generally apply "T/T in advance" condition.
今回がはじめての取引であるため、当社では通常先払いの電信送金でお願いしております。

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