貴金属と卑金属の違いと種類

2012年10月10日更新

卑金属(英語ではベースメタルとも言います)とは、一言で言えば貴金属に該当しない金属全てが該当します。化学的に見れば、イオン化傾向の高い金属、つまり化学的に活性が高い金属の総称が卑金属で、反対に貴金属は、イオン化傾向が低いため、腐食、錆に強い金属となります。

一般に、貴金属といわれるものは、金、銀、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムを指しますが、イオン化傾向が低いという点から(水素よりも小さいという定義に則るならば)、銅と水銀を含めて言うこともあります。

貿易などでは卑金属と貴金属の別は関税に影響するため、曖昧なグレーゾーンを残さず、明確に定義しており、卑金属は、鉄鋼、銅、ニッケル、アルミニウム、鉛、亜鉛、すず、タングステン、モリブデン、タンタル、マグネシウム、コバルト、ビスマス、カドミウム、チタン、ジルコニウム、アンチモン、マンガン、ベリリウム、クロム、ゲルマニウム、バナジウム、ガリウム、ハフニウム、インジウム、ニオブ、レニウム、タリウムが該当します。

卑しい、貴いの言葉が使われているためイメージが先行してしまいがちですが、これはイオン化傾向が高い金属を「卑な金属」と呼ぶところからきています。価格についても貴金属は非常に高価ですが、卑金属の中にも高価なものがあります。実用上の使用量でいえば、卑金属が圧倒的に多いといえます。

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