断続研削とは

2012年12月16日更新

加工対象であるワークに、リーマやドリル、エンドミルなどで溝や穴などがあらかじめついていることがあります。こうしたワークの研削を、断続研削ということがあります。

表面がミクロレベルで凹凸になっているだけの通常のワークと違い、溝や穴のあるワークをそのまま上から削っていくわけですが、穴の縁や溝の角・縁によって砥石の通過時に衝撃を受けるため、砥石の損耗が早くなる傾向があります。もちろん、溝の大きさやその数にもよります。このタイプのワークに対しては、砥粒の脱落である目こぼれも置きやすいことから、通常の面だけのワークに比べて研削能率が下がってしまいます。ワークの硬度が高いものであれば尚更損耗が強くなり、仕上げ面の表面粗さにも悪影響を及ぼすことがあります。

あらかじめこうした断続研削になることが分かっている場合は、砥石の仕様を調整した方がよいケースもあります。例えば、結合度を1段階〜3段階程度あげることで砥石の硬度そのものを硬くしたり、研削砥石であれば組織も1、2段階緻密なものを使うなどの方法が有効です。

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