ゴルフシューズのメーカー一覧|日本、海外のゴルフ靴メーカー

2014年12月8日リンク更新

他のスポーツに用いるシューズ同様に、ゴルフシューズにも専用の機能を備えたものがあり、実際にコースを回る際には、普段使いのスニーカーだけでなく、こうしたものも揃えてみたいものです。打ちっ放しでの練習では必要ありませんが、コースをまわる場合はほぼ必須となってくるのがゴルフシューズです。フォーマルなゴルフ場であれば、ゴルフウェアと共にシューズもきちんとしたもので参加したいところです。グリーンでのスウィングには地面へのグリップが必須となりますが、これを効果的に行うためには通常のスニーカーでは難しいからです。

ソフトスパイクか、スパイクレスか

ゴルフシューズの場合、特にアウトソールの部分に他のスポーツとは異なる工夫が凝らされています。というのも、スイングの際、足はしっかりと地面をつかんで滑らないことが求められるためです。

こうした目的の場合、スパイクが理想的ですが、グリーンを痛めない様、現在のゴルフシューズはソフトスパイクか、スパイクレスタイプの2択となっています。ソフトスパイクとは、メタルスパイクと異なり、ゴム質(といっても相当硬いものもあります)のソフトスパイク鋲が多いもので10個前後ついたもので、このスパイク鋲の形状にも工夫が凝らされており、各メーカーとも異なるものがあります。路面などを歩く日常用としては、磨耗がはやくなるので、ゴルフで用いる専用シューズとして使われます。

一方、スパイクレスタイプは滑りやすいのかといえば、靴底には突起が多数設けられているものがほとんどで、普段使いの靴とは底のつくりがそもそも違います。もっとも、日常でも違和感なく使えるデザインのものもあります。

滑り止めの役割を担うスパイク部分については、この二種類から選ぶことになります。

ゴルフシューズのソール、アッパー

次に靴の素材についてですが、ソールはほぼゴム一択です。異なるのはアッパー(アウター)部分で、ナイロン系、レザー系(天然皮革、人工皮革)の2タイプあります。他のシューズ同様、レザーは重量がありますが、そのほうが安定してよいという意見もあるため、軽量化の路線と双方が併存しています。

なお、レザー系は撥水効果を持つため、グリーンの露や軽い雨などであれば基本的に浸水してくることは稀ですが、心配であれば防水性能の高いモデルもあります。たしかに、プレー中に靴内が浸水してしまうと、不快感を伴いつつ、思うようにプレーできなくなるため、替えのシューズがないのであれば、一考の価値はあります。また、レザー系でも人工皮革系のゴルフシューズの場合、素材そのものの開発にもかかわっている場合があり、これも撥水性能や通気性能に影響してきます。

ただ基本的には、雨の中での常用が求められることを前提としていないことや、軽快に使えることが重視されているため、足と直接触れるライナー部分に、ゴアテックスなどの透湿防水性能を持つ特殊素材を用いているシューズは珍しい部類かもしれません。

総じて、ゴルフシューズに求められる性能としては以下のような点があげられます。

  • 足全体をしっかりホールドしてくれるか
  • スウィング時に滑りにくく、地面へのグリップ力は十分か
  • 足裏の曲がり方はスウィング時とマッチするか
  • 足が痛くならないか、履き心地はよいか
  • 靴を履いた際、体の重心がぶれないか。バランスはよいか
  • クッション性はあるか
  • 防水性はあるか
  • 耐久性はあるか
  • 通気性はどうか
  • 重量は望んだ重さのものか
  • ソールの堅さ、硬さは望んだものか
  • デザイン、ファッション性

ソールの堅さ、硬さはあった方がいいか

靴が曲がりにくくなるソールの硬さ(堅さ)については、各スポーツによって好みの分かれるところです。堅いソールを持つ靴ほど、地面に大き目の石が多くあるなど凹凸のコンディションが悪くても足裏が疲れにくいという特徴がありますが、これは通常のグリーンや整地されたゴルフ場内を歩く上では、逆に歩きにくいというデメリットもあります。

ではなぜプロによっては硬いソールを求めるプレイヤーがいるのかといえば、たいていの場合、ソールの持つ強靭なバネ(スプリング)効果を好んでのことです。フォームにもよりますが、これよってスイングの際、ボールへの力の伝達がより強くなるということですが、ソールが非常に硬いものだと、傾斜の判断もしやすくなるという利点もあります。

もっとも、プロでもソフトなソールを好む選手も大勢いますので、どちらがよいのかは人それぞれといったところでしょうか。また、ソールは硬さだけでなく、つま先とかかとの双方から圧縮する力をかけてみて、「どこで曲がるか」という点も非常に重要です。

ソールがやわらかいものだと、足との一体感があり、強力なスイングをする選手の中にはこのほうが力が発揮されるという選手もいます。タイガー・ウッズ選手はソールとの一体感を求めるタイプです。

なお、ビブラム社のアウトソールを用いているゴルフシューズメーカーもありますが、これは登山靴のソールとしてはもっともメジャーなソールメーカーの一つです。

ゴルフシューズのおすすめのメーカーは?

好みの問題といってしまえばそれまでですが、ゴルフシューズを専門に手がけているメーカーか、ゴルフ用品を幅広く手がけておりゴルフに用いる用具について深い知識と技術のあるメーカーかどうか、といった線引きも可能です。また、国内メーカーがよいか、海外のメジャーなゴルフ用品メーカーがよいか、といったこだわりや、注目している選手が使っているモデルのメーカーである、などの選び方もできます。

皆が履いているから、あるいはあまり履いている人を見ないからという理由だけでなく、ウェアやシューズのゴルフ用品選びもまたゴルフの楽しみの一つでもありますので、他のシューズと同様、ゴルフショップで試し履きをさせてもらい、フィット感を確かめつつ、こだわりの逸品を見つけては如何でしょうか。

「歩く」ことや「走る」ことが目的となる、ランニングシューズやウォーキングシューズ、足場の悪い山中を歩くトレッキングシューズと異なるのは、ゴルフシューズの真価はスウィング時に発揮されるということです。このため、試し履き時には実際にスウィングのフォームを取ってみる必要があります。

先に「ソールの硬さ」について述べた項目で、ソールがどこで曲がりやすいかどうかが重要と書きましたが、フィット感を求めるのであれば、スウィングした際にフォームに応じて曲がるべき部分が曲がり、固定すべき部分が硬く設計されているかどうかが大切です。反対に、硬いものを求めるのであれば、バネ効果が本当に発揮されるのかどうか、スウィングのフォームをとって試してみる必要があります。

よくプレイする人ならば、複数のゴルフシューズを持つ人が多いですが、コースやプレイの目的、グループによって履き分けてみるのもよいでしょう。

アシックス(asics)
日本に本社を置くシューズ中心のスポーツ用品総合メーカー。アスリートゴルファーのためのゴルフシューズであるGELACE TOUR3やGELACE PRO、GELACE THEAといったラインナップを展開する。いずれもソフトスパイクタイプで、スパイクの形状が特徴的なモデル。
ミズノ(Mizuno)
日本に本社を構えるスポーツ用品総合メーカー。ウェア、シューズ、野球、競泳、ゴルフ用の製品などを主力製品とする。ゴルフシューズはスタイルに合わせて豊富ラインナップを展開しており、水に強く蒸れにくいドライスタイルや軽量化追及のライトスタイル、安定性を重視したスタビリティスタイル、ゆったり設計のワイドスタイルなど。新製品としてGENEM(ジェネム)を発表。
モデルとしては、ドライスタイル039、ライトスタイル040、ライトスタイルモデル33、ジェネム001、ジェネム002、ジェネム003、スタビリティスタイルMP、ライトスタイル031、ライトスタイル035、ワイドスタイル028、WIDEC、MOE OSHIKIRI COLLECTION、ドライスタイル023などがある。
ダンロップ(DUNLOP)
住友ゴム工業の子会社であるダンロップスポーツが手がけるゴルフシューズ。XXIO(ゼクシオ)ブランドとしては、GGS-X006、GGS-X001、GGS-X004、GGS-X005W、GGS-X003Wを、SRIXON(スリクソン)ブランドとしては、GGS-S006、GGS-S007をランナップに持つ。ゴルフクラブでは国内二強の一社で、最大手。
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
世界最大手の日本のタイヤメーカーであるブリヂストングループのスポーツ用品メーカーであるブリヂストンスポーツ。ゴルフ用品としては国内2強の一社。ゴルフシューズは、TOUR STAGEブランドとして、SHTX2S/2T/2P、SHTX01、SHTV30、SHTS3A/3B、SHTV17、SHTS35、SHTS31、SHTV18、SHTJ01があり、ファイズ(ΦPHYZ)ブランドとして、SHPH32、SHPA25をラインナップ、ParadisoブランドとしてはSHPA25がある。
ヨネックス(YONEX)
日本に本社を置くスポーツ用品メーカー。バドミントン用品、テニス用品を主力とするが、ゴルフ用品もシューズ、ウェア、クラブを手がけている。ゴルフシューズとしては、SHG-001、SHG-702、SHG-020、SHG-702Lなどをラインナップに持つ。
ゴールデンレシオ(GOLDEN RATIO)
ゴルフ用品の企画・製造・販売を手がける日本のメーカー。ゴルフシューズとしては、強固に地面をとらえ、スウィング時のズレを最小限に抑えることを追求したGR-STARをラインナップ。
アディダス
ドイツに本拠地を構えるアディダスグループは、アディダス、リーボック、テーラーメイド アディダスゴルフ、ロックポートのブランドで構成される。シューズ、アパレルが大半の売上げを占める。同社のゴルフシューズに使われている技術はグリップ力、クッション性、耐久性、快適性、パワー、安定性を追及したもの。
ゴルフシューズのモデルとしては、adicross Tour(アディクロスツアー)シリーズとして、Q46618、Q46644、Q46619、Q47091など、スパイクレスタイプとして、adicross Tour spklシリーズがある。またスパイクタイプとしては、adifit 360 boa(アディフィット)、adiPURE motion boa、adifit 180 boa、adicross II R、crossflex(クロスフレックス)、samba golf(サンバ ゴルフ)、D5000、アディゼロツアー、アディゼロ、ドライバーレース、トラクションライトなどのラインナップがある。
アシュワース(Ashworth)
米国のゴルフウェア、フットウェアの専門メーカー。現在はアディダス傘下のブランドとなっているため、同じく同社傘下のテーラーメイドゴルフが販売を手がけている。スパイクレスタイプを手がける。
モデルとしては、Cardiff Mesh / カーディフ メッシュ、Kingston / キングストン、Cardiff Saddle / カーディフ サドル、Cardiff / カーディフなどがある。
フットジョイ
米国に本社を置くアクシネットカンパニーが展開するブランド。ゴルフシューズ、ゴルフグローブを手がける。米国のゴルフシューズのモデルとしては、アイコンシリーズとして、FJ ICON、FJ ICON Boa、XPS-1 Boa、GF:III、DryJoys Tour Boa、FJ SPORT Boa、M:PROJECT Boa、EXL Spikeless Boa、M:PROJECT Spikeless、EXL、GreenJoys(グリーンジョイ)、Contour Casual、EXL Spikelessなど。同一のモデルでもソフトスパイク、スパイクレスの双方の系統をラインナップしているものもある。
クロックス(CROCS)
米国に本社を置くシューズメーカー。クロックスシューズには、クロックスが独自に開発し、フットウェア界の一大イノベーションとなった画期的な特殊樹脂「クロスライト」素材が使われている。
クロックスのゴルフシューズのモデルは、スパイクレスタイプで、allcast duck golf shoe(オールキャストダックゴルフシュー)シリーズや、bradyn(ブラディン)、drayden(ドライデン)、preston(プレストン)といったシリーズがラインナップされています。軽さや楽さに力点が置かれたシューズで、街歩き用としても違和感はない。価格帯は1万円以下。
プーマ
ドイツに本社を置くスポーツ用品メーカー。超軽量250gのスパイクレスゴルフシューズであるFAAS LITEや、スパイクタイプのスウィングスピードシャーシープロ、AMP Cell Fusion SL XW、Puma AMP Sport XW、Tux Lux、Faas Trac evoSpeed、Spark Sport2 XW、PG Clydeなど幅広いモデルをラインナップする。
ナイキ(Nike)
米国に本社を置くスニーカーやスポーツウェアなどのスポーツ用品メーカー。ソールがしっかり曲がり、足との一体感を実現するタイプのモデルを開発。スパイクレス、ソフトスパイク双方をラインナップ。ゴルフシューズのモデルとしては、ツアー プレミアム II、ウィメンズ ダンク NG SL、TW'14、ルナ スウィングティップ キャンバス、エア アカデミー 2.5 SL、ウィメンズ ルナ リンクスIII、ウィメンズ ルナ デュエット クラシックSL、ウィメンズ ルナ デュエット スポーツ、エア ライバル2.5、ルナコントロール II SL、ズーム SHIN XIII、ルナ バンドンII、ルナ サドル、スナスウィングティップ スエード、ルナ スウィングティップ SL、NIKE TW'13、ダンク NG SL、ダンク NG JR、エア レンジ II WP、バンドンなどを展開。
エコー(ECCO)
デンマークに本社を構え、創業から48年の歴史を持つシューズメーカー。ゴルフシューズのメーカーだが、フォーマルシューズ、フィットネスシューズ、ランニングシューズ、アウトドアシューズなどを手がける。
靴メーカーならではの技術をゴルフシューズにも適用。世界5大レザーメーカーの一つでもあり、ゴルフシューズに応用されている自社開発のハイドロマックスレザー(HYDROMAX)は、防水性と快適性をあわせもつレザー素材。
主なゴルフシューズのモデルとしては、BIOM GOLF、BIOM GOLF HYBRID、COOL III、GOLF STREET、TOUR GOLF、WORLD CLASSなど。

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