圧造と鍛造の違い
圧造とは鍛造の一種といえます。別名、圧造はフォーマー、ヘッダーとも呼ばれますが、これらの加工は横方向から圧力をかけていくことに特徴があります。通常、圧造といった場合は冷間圧造のことを指します。
圧造と鍛造はほぼ同じ意味ですが、圧造は前述の通り、横方向から加圧して成形するタイプの機械加工について言うことが多いため、フォーマーやヘッダーによる加工の場合に限定して使われる用語とも言えます。具体的な加工内容としては、端面矯正・前方押出し加工・後方押出し加工・据え込み加工・穴抜き加工・打ち抜き加工(トリミング)等を指します。
対して、プレス加工は縦方向から圧力をかけていくものをいい、プレス加工による加圧を施したものは鍛造品と呼ぶことが多いです。
この定義に従うと、圧延などのプレス加工を施された鋼材についても鍛造材と呼ぶことも出来ますが、一般の鋼材については特に鍛造材という言い方は稀です。鍛造加工をあらためて行ったものについて使われますが、用法によっては圧造と鍛造を区別しないで使うケースもあります。
なお、鍛鋼品とは、鍛造比が一定以上のもののことを言う為、鍛造品とも圧造品とも異なります。
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