普通ポルトランドセメントの成分、特徴について

2011年4月17日更新

一般的なセメントといった場合、ほとんどはこの普通ポルトランドセメントです。一般のコンクリート工事に使われ、セメントの代名詞と言っても過言ではありません。国内で使用されるセメントのうち、7割以上がこれだと言われています。土木、建築ともに使うことができる汎用性の高いセメントで、最も手に入りやすく、左官用にも使われます。

なお、JIS規格ではクリンカおよび石こうの合量は質量パーセントで95以上100以下と定められています。

普通ポルトランドセメントの成分、特性
  普通ポルトランドセメント 普通ポルトランドセメント(低アルカリ形)
密度(g/cm3) -
比表面積(cm2/g) 2500以上
凝結 始発(min) 60以上
終結(h) 10以下
安定性 パット法
ルシャテリエ法(mm) 10以下
圧縮強さ(N/mm2) 1d -
3d 12.5以上
7d 22.5以上
28d 42.5以上
水和熱(J/g) 7d -
28d -
化学成分(%) 酸化マグネシウム(MgO) 5.0以下
三酸化硫黄(SO3) 3.5以下
強熱減量 5.0以下
全アルカリ 0.75以下 0.60以下
塩化物イオン 0.035以下

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