SB410(ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板、SB材)の成分、機械的性質

2010年9月14日更新

SB材は、その正式名称である「ボイラおよび圧力容器用炭素鋼およびモリブデン鋼」が示す通り、ボイラーをはじめとする中・高温下で使われることを想定された鋼材です。C量を若干多めにすることで高温強度を出しています。ただしセメンタイトの黒鉛化が480℃から始まるとされ、使用温度の上限は475℃です。SB410材は、引張強さの下限が410と規定されたものです。

材料記号 厚さ C Si Mn P S Mo
SB410 25mm以下 0.24以下 0.15〜0.40 0.90以下 0.030以下 0.030以下 -
25mmを超え50mm以下 0.27以下
50mmを超え100mm以下 0.29以下
100mmを超え200mm以下 0.30以下
材料記号 降伏点又は耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 引張試験片 曲げ性
曲げ角度 厚さ 内側半径
SB410 225以上 410〜550 21以上 1A号 180° 25mm以下 厚さの0.5倍
25mmを超え50mm以下 厚さの0.75倍
25以上 10号 50mmを超え100mm以下 厚さの1.00倍
100mmを超え200mm以下 厚さの1.25倍

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ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板(SB材)の一覧

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