SB480M(ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板、SB材)の成分、機械的性質

2010年9月14日更新

SB480Mは、中・高温域を使用温度とするモリブデン鋼です。SB材にMo(モリブデン)を添加しているため、使用温度がさらに向上しており、550℃まで使うことができます。この用途でのモリブデン鋼としては引張強さの下限が480と最も高くなっています。高温での使用に耐えうるかわりに、溶接性は悪く、割れを防ぐためにも予熱後熱を徹底し、溶接部の急熱急冷は避けるべきです。

材料記号 厚さ C Si Mn P S Mo
SB480M 25mm以下 0.20以下 0.15〜0.40 0.90以下 0.030以下 0.030以下 0.45〜0.60
25mmを超え50mm以下 0.23以下
50mmを超え100mm以下 0.25以下
100mmを超え150mm以下 0.27以下
材料記号 降伏点又は耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 引張試験片 曲げ性
曲げ角度 厚さ 内側半径
SB480M 275以上 480〜620 17以上 1A号 180° 25mm以下 厚さの0.75倍
25mmを超え100mm以下 厚さの1.00倍
21以上 10号 25mmを超え100mm以下 厚さの1.00倍
100mmを超え150mm以下 厚さの1.25倍

スポンサーリンク

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板(SB材)の一覧

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集