SCH42の成分、材質、硬度、比重、機械的性質|耐熱鋼、耐熱合金の鋳造品

2013年7月1日更新

SCH42は耐熱鋼の鋳造品の規格材料であり、成分の半分近くがニッケルとなる耐熱ニッケル合金です。他に、クロム27〜30%を含有し、タングステンも4〜6%と多めに構成成分に含まれています。耐熱性と共に高温環境における耐磨耗性の向上も狙った鋼種となります。

SCH42の成分、材質

SCH42の成分、材質
耐熱鋼鋳造品の種類 C Si Mn P S Ni Cr Mo Nb W Co その他
SCH42 0.35から0.55 1.00から2.50 1.50以下 0.040以下 0.030以下 47.00から50.00 27.00から30.00 - - 4.00から6.00 - -

SCH42の機械的性質

SCH42の耐力、引張強さ、伸び、硬さ
耐熱鋼の鋳物 耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
硬度
HB
SCH42 220以上 400以上 3以上 -

「JIS G 5122 耐熱鋼及び耐熱合金鋳造品」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「SCH42の成分、材質、硬度、比重、機械的性質|耐熱鋼、耐熱合金の鋳造品」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
耐熱鋼SCH材の一覧へ戻る

SCH42の成分、材質、硬度、比重、機械的性質|耐熱鋼、耐熱合金の鋳造品の関連記事とリンク

耐熱鋼、SUHの種類と用途、成分、耐熱温度など
金属の低温脆性
高温高圧用鋳鋼品|SCPH材の特性、成分、材質、比重、機械的性質の規格
SCS(ステンレス鋳鋼品)の種類と材質、成分、規格
アルミニウム合金鋳物の種類の一覧
アルミダイカスト(ADC材)の成分と種類、特徴|材質、比重、機械的性質など
銅合金鋳物、鋳造品の用途、成分、種類、記号について
鍛造と鋳造の違い
鋳造と鍛造の使い分け
炭素鋼鋳鋼品(SC材)の用途、機械的性質、成分の一覧
鋼、鉄、鋳鉄はそれぞれ何が違うか
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
金属の熱伝導率の一覧表
鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
金属単体の比重、密度の一覧表
金属の融点、沸点の一覧表
金属の熱伝導率の一覧表
金属材料の硬度の一覧と比較
鉄鋼材料の種類
炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
合金元素の果たす役割
鉄鋼、炭素鋼、合金鋼の焼入れ深さ
焼入れ性とは

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集