SF640B(炭素鋼鍛鋼品)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)

2010年10月20日更新

SF640Bは炭素鋼鍛鋼品のうち、焼入れ焼き戻しによる熱処理したもので引張強さの値が最大のものです。なお末尾がBで終わっているタイプの鍛鋼品は、引張強さのばらつきが100N/mm2以下、硬度のばらつきがロットで50HB以下、1個ではHB30以下と定められています。

SF640Bの成分(単位:%)
炭素鋼鍛鋼品共通
C Si Mn P S
0.60以下 0.15〜0.50 0.30〜1.20 0.030以下 0.035以下
SF640Bの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
材料記号 熱処理時の直径、厚さ又は軸方向の長さ(mm) 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び%
14A号試験片
絞り
%
シャルピー衝撃値
J/cm2
硬度
HB
軸方向 切線方向 軸方向 切線方向 軸方向 切線方向
SF640B 100未満 390以上 640〜780 16以上 11以上 40以上 32以上 39以上 29以上 183以上
100以上250未満 360以上 16以上 11以上 38以上 30以上 39以上 29以上
250以上400未満 345以上 15以上 10以上 35以上 28以上 29以上 25以上

スポンサーリンク

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
炭素鋼鍛鋼品(SF材)の成分と機械的性質の一覧へ戻る

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集