SGD290の規格|SGD290のサイズ、公差、機械的性質、降伏点、比重、成分

2014年3月5日更新

SGD290は「みがき棒鋼」の材料記号のひとつで、みがき棒鋼用の一般鋼材であるSGDAを用いて製造されたものです。機械的性質については、冷間引抜き下場合の値が設定されています。炭素鋼由来のみがき棒鋼に分類されます。

SGD290の成分

みがき棒鋼の一般鋼材であるSGDAを元にしているため、成分値もこれに準じますが、SGDAは機械的保証のみを行ったグレードであるため、成分は不純物のリンと硫黄が0.045%以下という規定しかありません。

SGD290の機械的性質|引張強さ、硬度

SGD290-Dの機械的性質
みがき棒鋼の種類 径、対辺距離(ミリ) 引張強さ(N/mm2 硬さ(参考データ)
SGD290-D 丸5mm以上20mm以下 380から740 HRB:58から99、HRC:21
六角5.5mm以上80mm以下
丸20mmを超え100mm以下 340から640 HRB:50から94、HB:90から204

SGD290の比重

この鋼材そのものには比重の設定はありませんが、このSGC290の素材となるSGDAは7.85をもとに質量計算されています。

SGD290の公差

公差等級については、SGD290の記号の末尾に加工方法とともに記載される数字がそれに相当します。公差等級はみがき棒鋼の形状と加工方法によっても適用される範囲が異なります。詳細はみがき棒鋼の公差をご覧ください。

SGD290(みがき棒鋼)のサイズ、寸法

みがき棒鋼(丸、六角、角)のサイズ、寸法
形状 径・対辺距離(mm)
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、22、23、24、25、26、28、30、32、35、36、38、40、42、45、48、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100
六角 5.5、6、7、8、9、10、11、13、14、17、19、21、22、24、26、27、30、32、36、41、46、50、55、60、65、70、75、80
5、6、7、8、9、10、12、14、16、17、19、20、22、25、28、30、32、35、38、40、45、50、55、60、65、70、75、80
みがき棒鋼(平)のサイズ、寸法
厚さ(ミリ) 幅(ミリ)
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
4.5 9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12 19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
16 22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
19 25、32、38、50、65、75、100、125、150
22 32、38、50、65、75、100、125、150
25 32、38、50、65、75、100、125、150

「JIS G 3132 みがき棒鋼」に規定のある材料記号

「JIS G 3108 みがき棒鋼用一般鋼材」に規定のある材料記号

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