SGD400の規格|SGD400のサイズ、公差、機械的性質、降伏点、比重、成分

2014年3月5日更新

SGD400は「みがき棒鋼」のうち、炭素鋼の一般鋼材を素材とした規格材料の一つです。みがき棒鋼用の鋼材のうち、SGDBを用いたものとなります。これは機械的性質が保証されたタイプですが、成分については熱間圧延加工された原料となるSGDBで不純物のみの緩い規定となっているため、実質、炭素量などについては指定がありません。機械的性質については冷間引抜きしたSGD400であるSGD400-Dについての値があります。

SGD400の成分

硫黄とリンが0.045%以下との規定のほかは指定がありません。素材であるSGDBに準じたものとなります。

SGD400の機械的性質|引張強さ、硬度

SGD400の機械的性質
みがき棒鋼の種類 径、対辺距離(ミリ) 引張強さ(N/mm2 硬さ(参考データ)
SGD400-D 丸5mm以上20mm以下 500から850 HRB:74から103、HRC:28
六角5.5mm以上80mm以下
丸20mmを超え100mm以下 450から760 HRB:69から100、HRC:22、HB:121から240

SGD400の比重

比重、質量については規定がありませんが、素材となるSGDBは7.85がベースとなります。

SGD400の公差

公差等級については、SGD400の記号の末尾に加工方法とともに記載される数字がそれに相当します。公差等級はみがき棒鋼の形状と加工方法によっても適用される範囲が異なります。詳細はみがき棒鋼の公差をご覧ください。

SGD400(みがき棒鋼)のサイズ、寸法

みがき棒鋼(丸、六角、角)のサイズ、寸法
形状 径・対辺距離(mm)
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、22、23、24、25、26、28、30、32、35、36、38、40、42、45、48、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100
六角 5.5、6、7、8、9、10、11、13、14、17、19、21、22、24、26、27、30、32、36、41、46、50、55、60、65、70、75、80
5、6、7、8、9、10、12、14、16、17、19、20、22、25、28、30、32、35、38、40、45、50、55、60、65、70、75、80
みがき棒鋼(平)のサイズ、寸法
厚さ(ミリ) 幅(ミリ)
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
4.5 9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12 19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
16 22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
19 25、32、38、50、65、75、100、125、150
22 32、38、50、65、75、100、125、150
25 32、38、50、65、75、100、125、150

「JIS G 3132 みがき棒鋼」に規定のある材料記号

「JIS G 3108 みがき棒鋼用一般鋼材」に規定のある材料記号

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