SKS3(合金工具鋼鋼材)の用途、硬度、熱処理温度、機械的性質、成分の一覧

2010年10月16日更新

SKS3は10種あるうちの冷間金型用の合金工具鋼で、焼入れ後の変形が少なく、特殊元素としてタングステンを添加しています。工具鋼SK材と比べると、同じ炭素量のSK材の変形に比べて半分以下の変形しかしないとされます。ゲージやシャー刃、プレス型に適した鋼材といえます。

SKS3の化学成分、材質
材料記号 化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V
SKS3 0.90
〜1.00
0.35以下 0.90
〜1.20
0.030以下 0.030以下 0.50
〜1.00
- 0.50
〜1.00
-
材料記号 焼なまし温度
焼なまし硬度
HBW
SKS3 750〜800徐冷 217以下
材料記号 熱処理温度
焼入焼戻し硬度
HRC
焼入れ 焼戻し
SKS3 830油冷 180空冷 60以上

スポンサーリンク

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
合金工具鋼鋼材(SKS SKD SKT)の一覧

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集