STB410の規格、成分、比重、重量等

2014年2月12日更新

STB410は炭素鋼鋼管の一つで、ボイラ・熱交換器用に使われる熱伝達のための鋼管規格材料です。硬度はロックウェル硬さ(HRBSもしくはHRBW)で79以下となります。炭素量は0.32%以下となり、3種類規定されているSTB鋼管の中では高めの炭素鋼となります。成分には、シリコンを0.10%から0.35%含有させることも可能です。

STB410の成分、材質

STB410の成分(単位:%)
鋼管の種類 C Si Mn P S
STB410 0.32以下 0.35以下 0.30から0.80 0.035以下 0.035以下

STB410の比重

比重は7.35となり、単位質量についても1cm3あたりの鋼材で7.35gとなります。

STB410の重量

重量についてもJISで規格化されており、1メートルあたりの重さについては、STB鋼管(ボイラー・熱交換器用炭素鋼鋼管)の重量を参照ください。

STB410の機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、伸び

STB410の機械的性質
STB鋼管の種類 引張強さ
N/mm2
降伏点、耐力
N/mm2
伸び(%)
外径10ミリ未満 外径10ミリ以上20ミリ未満 外径20ミリ以上
11号試験片 11号試験片 11号試験片
12号試験片
STB410 410以上 255以上 17以上 20以上 25以上

STB410の伸び

STB410の伸び(鋼管の厚さが8mm未満の場合)
STB鋼管の種類 1ミリを超え2ミリ以下 2ミリを超え3ミリ以下 3ミリを超え4ミリ以下 4ミリを超え5ミリ以下 5ミリを超え6ミリ以下 6ミリを超え7ミリ以下 7ミリを超え8ミリ未満
STB410 16 18 19 20 22 24 25

「JIS G 3461 ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管」(2012年)に規定のある材料記号

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STB鋼管|ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管の種類と特徴

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