STKM19Aの規格と機械的性質、成分、引張強度、降伏点

2013年2月15日更新

19種は、高マンガン鋼を使った鋼管のうち、炭素の含有量を増加させ、硬度と引張強度を高めたものになります。

STKM19Aの成分

STKM19Aの成分(%):19種A
鋼管の記号 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Nb(ニオブ)
もしくはV(バナジウム)
STKM19A 0.25以下 0.55以下 1.50以下 0.040以下 0.040以下

STKM19Aの機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、伸び、扁平性、曲げ性

STKM19Aの機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、伸び、扁平性、曲げ性
鋼管の種類、記号 引張強さ(N/mm2) 降伏点、耐力(N/mm2) 伸び(%) 扁平性 曲げ性
11号試験片、12号試験片、管軸方向 5号試験片、管軸直角方向 平板間の距離(H) 曲げ角度 内側半径
STKM19A 490以上 315以上 23以上 18以上 7/8D 90° 6D

STKM19Aの伸び

STKM19Aの伸び(厚さ8mm未満の鋼管)の最小値(%)
鋼管の記号 試験片 鋼管の厚さ区分による伸びの最小値(%)
1mm以下 1mmを超え2mm以下 2mmを超え3mm以下 3mmを超え4mm以下 4mmを超え5mm以下 5mmを超え6mm以下 6mmを超え7mm以下 7mmを超え8mm未満
STKM19A 5号試験片 8 9 10 12 14 15 16 18
12号試験片 12 14 16 17 18 20 22 23

STKM19Aの比重について

比重は7.85が基本値となります。

STKM19Aの寸法許容差(外径)

長さの許容差には原則として+50mm、-0mmとなっており、外径については下表の通りです。

STKM19A外径の寸法公差(許容差)
区分 鋼管の外径サイズ(mm) 外径の許容差(mm)
1号(熱間仕上継目無鋼管が該当) 50未満 ±0.5
50以上 ±1%
2号 50未満 ±0.25
50以上 ±0.5%
3号 25未満 ±0.12
25以上40未満 ±0.15
40以上50未満 ±0.18
50以上60未満 ±0.20
60以上70未満 ±0.23
70以上80未満 ±0.25
80以上90未満 ±0.30
90以上100未満 ±0.40
100以上 ±0.50%

寸法公差としてどの号を使うかは、受渡しの当事者間にて取り決めることになっています。

「JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「STKM19Aの規格と機械的性質、成分、引張強度、降伏点」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集