SUH1(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質

2013年3月20日更新

SUH1はマルテンサイト系の耐熱鋼で、棒材、線材の規定となります。750℃までの耐酸化用やガソリン、ディーゼルエンジン吸気弁などの用途が知られています。550℃を超えない範囲ならば、他の系統の耐熱鋼よりもマルテンサイトは強靭な性質を示します。

SUH1の比重、密度

耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。

SUH1の成分

SUH1の成分
耐熱鋼の種類・記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo W V N Nb
SUH1 0.40から0.50 3.00から3.50 0.60以下 0.030以下 0.030以下 - 7.50から9.50 - - - - -

SUH1の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び

SUH1の機械的性質
耐熱鋼の種類 耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 絞り(%) シャルピー衝撃値(J/cm2) 硬さ(HBW) 焼きなまし状態の硬さ(HBW) 適用寸法(mm)、径、対辺距離または厚さ
SUH1 685以上 930以上 15以上 35以上 - 269以上 269以下 75以下

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