SUH11(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質

2013年3月20日更新

SUH11はクロムとシリコン、炭素をベースにしたマルテンサイト系の耐熱鋼です。用途は、750℃までの耐酸化用、ガソリンやディーゼルエンジン吸気弁として使われるほか、バーナーノズルに用いられることもあります。

SUH11の比重、密度

耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。

SUH11の成分

SUH11の成分
耐熱鋼の種類・記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo W V N Nb
SUH11 0.45から0.55 1.00から2.00 0.60以下 0.030以下 0.030以下 - 7.50から9.50 - - - - -

SUH11の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び

SUH11の機械的性質
耐熱鋼の種類 耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 絞り(%) シャルピー衝撃値(J/cm2) 硬さ(HBW) 焼きなまし状態の硬さ(HBW) 適用寸法(mm)、径、対辺距離または厚さ
SUH11 685以上 880以上 15以上 35以上 20以上 262以上 269以下 25以下

スポンサーリンク

>このページ「SUH11(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集