SUH31(耐熱鋼)の成分、硬度、機械的性質

2013年3月20日更新

SUH31は耐熱温度は1150℃以下。この環境での耐酸化用、ガソリンやディーゼルエンジン用の排気弁として使われています。SUHの中では高い耐熱性をもつ鋼種です。なお、寸法効果の関係で、機械的強度はサイズによって変わってきますので注意が必要です。

SUH31の比重、密度

耐熱鋼には比重や密度に関する規定は4種類(SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L)を除いてなく、基準となる比重(密度)は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。

SUH31の成分

SUH31の成分
耐熱鋼の種類・記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo W Co V N その他
SUH31 0.35から0.45 1.50から2.50 0.60以下 0.040以下 0.030以下 13.00から15.00 14.00から16.00 - 2.00から3.00 - - - -

SUH31の機械的性質|熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び

SUH31の機械的性質
耐熱鋼の種類 熱処理 耐力(N/mm2) 引張強さ(N/mm2) 伸び(%) 絞り(%) 硬さ(HBW) 適用寸法(mm)、径、対辺距離または厚さ
種類 記号
SUH31 固溶化熱処理 S 315以上 740以上 30以上 40以上 248以下 25以下
315以上 690以上 25以上 35以上 248以下 25を超え、180以下

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