SUH409L（耐熱鋼）の成分、硬度、機械的性質
SUH409Lは４つあるフェライト系の耐熱鋼のうちの一つで、SUH409よりも溶接性が高いタイプです（炭素含有量が少ない）。用途としては、自動車排ガス浄化装置用材料として利用されます。
SUH409Lの比重、密度
耐熱鋼には比重や密度に関する規定は４種類（SUH309、SUH310、SUH409、SUH409L）を除いてなく、基準となる比重（密度）は7.8前後となりますが、基本的には需要家とメーカーとの間で取り決めてよいことになっています。
SUH409Lの成分
| 耐熱鋼の種類 | C | Si | Mn | P | S | Cr | N | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SUH409L | 0.030以下 | 1.00以下 | 1.00以下 | 0.040以下 | 0.030以下 | 10.50〜11.75 | - | Ti：6xC%〜0.75 |
SUH409Lの機械的性質｜熱処理、硬度、引張強さ、耐力、伸び
| 耐熱鋼の種類 | 耐力（N/mm2） | 引張強さ（N/mm2） | 伸び（％） | 硬さ | 曲げ性 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| HBW | HRBSまたはHRBW | HV | 曲げ角度 | 内側半径 | ||||
| SUH409L | 175以上 | 360以上 | 25以上 | 162以下 | 80以下 | 175以下 | 180° | 厚さ8mm未満：厚さの0.5倍 厚さ8mm以上：厚さの1.0倍 |
耐熱鋼の材料記号の一覧
棒材（バー）しかないタイプ、板材しかないタイプ、双方にあるタイプがそれぞれ規格に規定されています。
オーステナイト系の耐熱鋼
- SUH31（耐熱鋼棒）
- SUH35（耐熱鋼棒）
- SUH36（耐熱鋼棒）
- SUH37（耐熱鋼棒）
- SUH38（耐熱鋼棒）
- SUH309（耐熱鋼棒、耐熱鋼板）
- SUH310（耐熱鋼棒、耐熱鋼板）
- SUH330（耐熱鋼棒、耐熱鋼板）
- SUH660（耐熱鋼棒、耐熱鋼板）
- SUH661（耐熱鋼棒、耐熱鋼板）
フェライト系の耐熱鋼
マルテンサイト系の耐熱鋼
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