オシレーション研削

2011年11月22日更新

オシレーションとは揺動のことで、この研削手法は高速回転する砥石もしくはワークに対して、砥石が左右に揺れる動きをしながら研削していくものです。

超仕上げ加工やカム研削、ラッピング等でも使われる手法で、高速回転する対象に真っすぐもしくは直角に切り込んでいくのではなく、砥石が接触しながら一定のリズムで揺れていくため、研磨痕(砥石の通ったツールマーク)はクロスハッチと呼ばれる交差状のものになり、一般に通常の研磨・研削に比べると面精度が高く仕上がる傾向にあります。厳密には、この手法を用いるような場合は、研磨痕そのものは目視できず、こうしたものが許容できないワークの加工でこそ威力を発揮する研削手法の一つと言えます。揺動研削ともいいます。

スポンサーリンク

>「焼結ダイヤモンド砥石」についての先頭へ

砥石Q&A一覧へ戻る

「オシレーション研削」についての関連記事とリンク

超仕上げ加工とは
超仕上げ|意味、用語解説
超仕上げ砥石メーカーの一覧
クロスハッチとは

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集