人工大理石の研磨に適した砥石や工具

2011年10月19日更新

人工大理石は、天然の石材の粉末や粉砕された状態のものを樹脂で固めたものや、すべてが樹脂で作られているもの等が良く知られています。一括りにするのが難しいほど製法や材質によって、研磨の時の感触が変わる素材です。

人工大理石は、まず製法や使われている材質によってかなり物理的な性質も異なります。磨こうとしているワークがどのような材質で作られたものなのかを見極める必要があります。

樹脂で完全に作られたものの場合、樹脂内に大理石らしい模様をつくるために塗料などがフィラーとして添加されていますが、これに石材用の研磨工具をあててもきれいに仕上がりません。

むしろ樹脂を加工するときと同じものを用いたほうが良いといえます。最近は、精巧な人工大理石も多く市場に出回っているため、まず研磨対象が本当に人工大理石なのか、またどのようなタイプの石なのか判別する必要があります。目の非常に細かいサンドペーパーや、アルミナをベースにしたコンパウンドタイプの研磨材、液体状の研磨材などが樹脂系のものには使われます。

人工大理石の中でも、天然の鉱物の粉末や一部分をあつめ、樹脂で固めたようなものは、ダイヤモンドを使った砥石のほうが研磨には適しています。ただ天然大理石と同じような感覚で使うと、きれいな仕上がりにならないこともありますので、目立たない箇所で少しずつ試してから本施工する必要があります。

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