砥石の粒度の規格について

2017年7月22日更新

砥石の粒度をあらわすとき、メッシュサイズとミクロンサイズと呼び習わす二つの規格があります。メッシュサイズに関しては、JISで粒度の表示方法、分級についての定めがあるため、おおむね各メーカー共通していますが、ミクロンサイズについては特に分級についてJISでの取り決めはありません。

メッシュサイズは#16から#325までを対象とし、#400からはミクロンサイズとなります。メッシュサイズは、1インチ四方を何分割したふるいを使って粒を分けたか、という視点で粒度を分けていますが、ミクロンサイズはメーカーによって分級の方法が異なります。

メッシュサイズ(JIS B 4130 ふるいによる分級)
粒度JIS表示 平均粒径(ミクロン)
16/18 1180
18/20 1000
20/30 840
30/40 590
40/50 420
50/60 300
60/80 250
80/100 177
100/120 149
120/140 125
140/170 105
170/200 88
200/230 74
230/270 62
270/325 53
325/400 44

上記の表示方法で、たとえば16/20とあるのは、#16のふるいを通過し、#20のふるいに残る大きさを表しています。この場合の砥石の粒度表示は「16」となります。325以降の粒度についてはミクロンサイズで表記しますが、こちらにはJIS等で統一した規格はありません。メーカーにより、水力、風力、遠心分級等の方法で選別します。

ミクロンサイズ
粒度表示 平均粒径(ミクロン)
#500 30〜36
#600 25〜35
#700 22〜30
#800 18〜25
#1000 14〜22
#1200 11〜20
#1500 9〜15
#2000 5〜10
#3000 4〜8
#4000 3〜6
#8000 2〜4
#14000 0〜2
#60000 0〜1/2
#100000 0〜1/4
#240000 0〜1/10

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