逃げ角とは何ですか
逃げ角とは、切削工具で言う場合、刃となっている先端部分に「逃げ面」と呼ばれる、ワークとの接触を避ける部分がありますが、この面と、ワーク面との間にできた隙間の角度のことを言います。
逃げ面は、工具が必要以上にワークに接触しないために作られている部分ですが、切削工具は尖ったチップの全面をあてずに、角の刃だけをあてるようにすることで、必要以上の磨耗を避けたり、ワークとの接触面が広くなりすぎることによる温度上昇を防ぐ効果もあります。
この逃げ角の角度が大きいということは、切削工具と加工対象となっているワークの接触面積が小さいということになります。逃げ角を小さくすると、刃が接触する面積が大きくなるため、部分あたりにかかってくる負荷が減り、刃の強度は高く保つことができますが、逆に逃げ面がワークと擦れる機会が増えるため、工具そのものは磨耗していきます。
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