砥石の保管方法について

2012年11月05日更新

砥石を使い終わったら、よく洗い流し、風通しの良い場所に保管します。研削砥石やダイヤモンドホイールのような工業用の砥石を保管するために、砥石ラックや砥石棚と呼ばれるようなものも製品化されており、なければ自作してもよいかもしれません。

使い終わったら、とにかく切り屑を付着させておかないことが大切です。これは次に使うときにワークへの傷の原因となりますので、これらを取り除いたら、金属粉などが散らばっているような場所や、砂や金属粉などが付着する可能性のある場所にはおかないのが無難です。

ダイヤモンドホイールやホイール型のCBN砥石の場合、保管時には台金の部分に傷が付かないよう気をつける必要があります。こうした超砥粒系の砥石は、精密加工に用いるものがほとんどです。フランジに直接振れる部分に傷が付くと、精度に影響が出てくるため、台金(シャンク)部分が、触れないように保管するのが望ましいです。

無造作に散らかった作業台などに寝かせておくと、金属粉や砂粒などが台金と台の隙間に入り込んだりして傷の原因となります。台金の表面に傷がつくということは、ミクロレベルで見るとその傷穴の部分の周囲は盛り上がっていることになり、厳密な意味での精度が保てなくなります。

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