厚さ決め、厚み決め
石材などの板材、スラブを建築用途にもちいるとき、板の厚さを一定にそろえる必要がありますが、こうした厚みをそろえる研削のことや、それに用いるダイヤモンド工具のことを「厚み決め」と呼んだりします。ストレート形状のダイヤモンドホイールよりもさらに厚さがあり、砥層はチップ状で斜めに(スパイラル状に)配置されているタイプの工具がよく用いられます。面精度よりも、石材の非常に硬いワークの厚みを揃えるための工具のため、頑丈で切れ味に優れます。こうしたダイヤモンド工具をドラムホイール、バーチカルホイール、厚み決めホイールとも呼びます。
建築用途の大型素材を加工するときの特有の言い回しで、建材加工以外については使うことは稀ですが、建築石材の業界では必須ともいえるダイヤモンド工具の一つです。なお、使い終わったらシャンク部分だけを持ち帰り、ダイヤモンドを含有したチップ部分のみを張り替えて再利用するのが一般的です。大きさもそれなりにあるため、ダイヤモンド工具の中でも値の張る部類の工具と言えます。
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