ブレージング(溶着)とは
レジン、メタルや電着も含め、ダイヤモンド砥粒はすべて砥石に機械的なグリップだけで保持されています。これはダイヤモンドが化学的に不活性なためで、これによりダイヤモンドの「保持」が砥石の世界では重要な焦点となってきました。実用上、ダイヤモンドは最も固い物質ではあるのですが、他の物質と化学的に結合できないため、砥石に用いる場合、ボンドがダイヤモンドを保持する力が十分でないと、砥石の性能に影響するため、いかに機械的な結合のみで保持するかの研究が進められてきました。
この溶着は、ダイヤモンドの表面に金属メッキを施すことで、ダイヤモンドを台金に直接ロー付することができる技術です。電着はダイヤモンドの突き出しが高く、切れ味に優れる半面、ダイヤモンドの保持に課題が残り、ワークによっては損耗が激しいのが難点でしたが、溶着は電着の切れ味を持ちつつ、保持力は電着を上回るとされます。
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