反転電着(電鋳)
メッキ層の上にダイヤモンド砥粒を固着させる「電着」法の一種です。通常の電着では、シャンク(電着砥層をつける台金)へ固着したら完成ですが、反転電着の場合、1層のみ電着した後、上から別の台金を固着してあたかも電着層自体を転写するようにして行う製法で、特に精度が必要となるダイヤモンドロータリドレッサや総形ホイールで効果を発揮します。最初に固着した電着層の精度がそのまま工具の精度になります。この技法は電鋳と言われることもあります。電鋳ブレードに代表されるこの製法では、薄いメッキ層をシャンクとは別に製作しておき、後にブレードの刃として台金に挟み込みます。