クリープフィード研削とは
深切込み、低送り速度で行なう研削様式のことをいいます。ダイヤモンドホイールの研削抵抗が大きくなりますが、加工物の除去体積に対する研削抵抗は比較的少なくてすむため、ライフ重視型の砥石を用いるときに適した研削方法です。反対に、浅切込み、高送り速度で行なう研削を、スピードストローク研削といいます。
ワークが硬くて切れないとき、切れ刃となる砥粒のアタック回数を増やす考え方と、クリープフィードのように砥粒のあたる回数を減らし力を最大限発揮させる考え方があります。送り、砥石の回転数、砥石の仕様、研削油など他の条件がすべて同じであれば、一般に切込み深さだけをあげていくと研削比は徐々に低下していきます。
ダイヤモンドホイールの場合、砥粒が高温に弱いため、スピードストロークを行なうとある周速度を越えてしまうと研削比(砥石の寿命)が低下していきます。反面、CBNは高温下でも硬度が低下しづらく、熱による劣化が進みにくいため、回転数をあげること砥粒1個にかかる負担を軽減して、砥石の寿命を長くすることもできます。ただCBN砥石の性能発揮には、剛性の強い機械での深切込みが有効であるとも言われています。
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