鏡面仕上げ(鏡面加工)
対象となるワークを鏡のように平坦に磨きあげることをいいますが、おおよそ加工可能なものであれば、ほとんど工作物に対して鏡面加工は可能です。たとえばステンレスにも鏡面仕上げ(No.8、ナンバーエイト仕上げ)はありますし、金属部品にも鏡面仕上げはあります。石材や床、コンクリートにも鏡面仕上げがあります。
鏡面仕上げは、加工対象と使う機械や方法によって用いられる研磨器具も大きく変わります。例えばコンクリートであれば床研磨機を用いてダイヤモンド工具を取り付けた研磨工程があります。金属の鏡面研磨では一般砥粒を用いるもの、固定砥粒型の「砥石」を使うもの、スラリーなどの遊離砥粒を使ったラッピングやポリッシングよるものがあります。またホーニングや超仕上げなどの例もあります。要は精度よくピカピカに磨きこむ加工を総じて、鏡面加工と呼びます。 軟らかいとされる金属、例えば磁気ディスクなどには研磨ではなく、ダイヤモンドバイトなどでの切削加工を用いた鏡面仕上げも行なわれています。