モース硬度、モース硬さ

2010年6月26日更新

鉱物の硬さの順位をあらわしたもので、基準となる鉱物の硬さを10段階に設定し、未知の物体の硬さなどを調べるために使われます。ドイツの鉱物学者モースが1822年に提唱した硬度の基準です。 指標は、引っかき傷がつくかどうかといった点であり、対象となる鉱物が破壊されるかどうかではない点に注意が必要です。 また鉱物の場合、結晶方位によっても面の硬さが変わったり、産地やその鉱物の不純物の有無によっても硬さは変わります。自然に存在する石や鉱物類の指標として使われることが多いですが、近年多種多様なグレードのものが作り出されている各種鋼、金属系、合金系の素材の硬さとしてはほとんど使われることがありません。

基準となる鉱物

  • 1.滑石
  • 2.石膏
  • 3.方解石
  • 4.蛍石
  • 5.りん灰石
  • 6.正長石
  • 7.水晶
  • 8.黄玉
  • 9.鋼玉
  • 10.ダイヤモンド

ダイヤモンドを15とした15段階説による修正モース硬度

  • 1.滑石
  • 2.石膏
  • 3.方解石
  • 4.蛍石
  • 5.りん灰石
  • 6.正長石
  • 7.石英(溶融)
  • 8.水晶
  • 9.黄玉(トパーズ)
  • 10.ザクロ石
  • 11.溶融ジルコニア
  • 12.鋼玉(コランダム)
  • 13.炭化ケイ素
  • 14.炭化ホウ素
  • 15.ダイヤモンド

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