シュート
切断砥石、とくにサーキュラーソーブレードなどを用いている時に切断刃に相当するチップが断面で見るとU型に丸まってしまい、切断面が曲がってしまうことを言います。切断刃である焼結体のチップは、ものを切断するとき通常は外側により多くの負荷がかかります。すると、外側から損耗していき、中心部分が後に残るため、刃が丸くなってしまい、切断対象にうまく食いつきません。ワークがガラスなどの滑りやすいものであればなおさらです。こうしたシュートを防ぐために、切断砥石のチップはたいていの場合、チップ自体が層構造になっており、同じチップの中に損耗の激しい外側と内側とではダイヤモンドの量などを変え硬さを変えていることが多いです。
この現象が発生した時は、砥石の仕様を再検討するほか、機械・工具の振れについても確認する必要があります。メーカーの中にはチップの形状に網目のものや、違う仕様のチップを交互に接着するなど工夫を凝らしているところもあります。
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- 切断砥石の先端が丸まってまっすぐ切断することができません。
- ブレード(サーキュラーソーブレード)
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