調質(焼入れ、焼き戻し)

2010年6月26日更新

金属は熱処理することで硬さや強さを得たり、応力を除去したりすることでより性能・精度を上げて用いることができます。焼き入れ工程としては、熱処理したあと急冷(水で冷やすか、油で冷やす)します。この状態で硬さはかなり上がりますが、組織が脆くなっているので、焼き戻す工程が必要です。ここでもう一度熱処理し、今度は適切な温度で冷却します。

調質(焼き入れ、焼き戻し)と呼ばれる作業は、主に金属の硬さと強さを得るために行なわれ、焼き戻しの温度によって得られる硬さが異なります。研削する上では、「焼き」の入った素材のほうが硬くなりますので、超砥粒を使わないと歯が立たないこともあります。

加工対象の素材が金属の場合、焼きが入っているか、他の浸炭や窒化処理などが施されているかどうかなども確認する必要があります。

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