共摺り(ともずり)
複数の素材を同時に研磨・研削することを言います。また同じ種類の物体をこすり合わせて研削することも共摺りといいます。前者の場合、工具などの研磨の際、複数の素材を同時に加工することがあり、こうした場合は硬いほうの素材にあわせた砥石を選びますが、まれに同一仕様の砥石では加工が難しいケースもあります。切り屑は粉のようになる硬脆材料、切り屑は流線型になる延性材料の共摺りなどです。金属に代表される延性材料は粘く、軟らかいため、その切り屑が砥石に与える影響が、ガラスやセラミックスなどの硬脆材料の切り屑とは異なります。共摺りのなかには、ある金属と金属を接合した面、つまり樹脂などの接着剤も含めた3種類の素材を同時に研削しなくてはならないようなものもあります。
- 砥石の用語集へ戻る
スポンサーリンク