機械加工技能士(ラップ盤作業)について
ラップ盤による加工とは、上下またはそのどちらかにセットされた平坦な定盤の間に研磨材を流しながら、加工対象を挟んで加工するもので、高い精度の表面粗さや平行度を得たいときに力を発揮する手法です。加工対象を固定するためにはキャリアと呼ばれるジグが用いられ、ウエハのような形状のものの加工にも向いている方法と言えます。定盤の精度が、そのまま加工対象の平面度や平坦度に影響してきます。加工ワークによって、使う研磨材の種類を変えることで幅広い種類のワークのが加工ができます。機械としては両面ラップ盤、片面ラップ盤があり、それぞれについて様式があります。
平成22年(2010年)機械加工技能士(ラップ盤作業)技能検定概要
等級 | 内容 | 試験 |
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1級 | ラップ盤(ラップ板径250〜650mm、複ラップ形又は単ラップ形のいずれかを選択する。)を使用し、SUJ2又はSKS2の焼入れ、焼もどし材料[30×15×(複ラップ形約24、単ラップ形約14)のブロック状のもので、硬さは60〜63HRC]を加工して、平行度、平面度などを所要の精度に仕上げる。製品製作個数は、複ラップ形、単ラップ形のいずれの場合も10個とする。 | 3時間30分 |
等級 | 内容 | 試験 |
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2級 | ラップ盤(ラップ板径250〜650mm、複ラップ形又は単ラップ形のいずれかを選択する。)を使用し、SUJ2又はSKS2の焼入れ、焼もどし材料[30×15×(複ラップ形約10、単ラップ形約8)のブロック状のもので、硬さは60〜63HRC]を加工して、平行度、平面度などを所要の精度に仕上げる。製品製作個数は、複ラップ形、単ラップ形のいずれの場合も10個とする。 | 3時間30分 |
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