放電加工技能士(ワイヤ放電加工作業)について

2010年11月7日更新

放電加工とは、加工対象へ向けて「放電」を行うことで電気的に切断や物質除去を行う加工方法のことです。加工対象は必ず電気を通す必要があります。ワイヤー放電加工とは、黄銅などの金属ワイヤーを加工対象へ近づけて放電を行い、ゆっくり切断していく方法のことです。ワイヤーが細い為、加工損失がほとんどなく、高価な素材や高精度が要求される加工対象にも使われます。数値制御されたものであれば、夜にセットして朝出社時には終わってるということも可能です。ただし、ものによっては他の切断方法に比べて時間はかかります。

平成22年(2010年)放電加工技能士(ワイヤ放電加工作業)技能検定概要

等級 内容 時間
1級 作業試験: 自動プログラミング装置、ワイヤ放電加工機及びワイヤ電極φ0.2(黄銅)又はφ0.25(黄銅)を使用し、支給材料(20×40×60,SKD11)から、互いにはめ合わせられる4部品(テーパ加工を含む)のワイヤ放電加工を行う。 トランジスタ開閉回路で浸漬方式の場合 5時間
トランジスタ開閉回路で噴流方式の場合 5時間30分
コンデンサ充放電回路で浸漬方式の場合 6時間
コンデンサ充放電回路で噴流方式の場合 6時間30分
ペーパーテスト:放電加工性能表等による加工条件の設定、放電(通電)時間の見積り等について行う。 1時間
等級 内容 時間
2級 作業試験:自動プログラミング装置、ワイヤ放電加工機及びワイヤ電極φ0.2(黄銅)又はφ0.25(黄銅)を使用し、支給材料(20×40×60,SKD11)から、互いにはめ合わせられる4部品のワイヤ放電加工を行う。 トランジスタ開閉回路で浸漬方式の場合 5時間
トランジスタ開閉回路で噴流方式の場合 5時間30分
コンデンサ充放電回路で浸漬方式の場合 6時間
コンデンサ充放電回路で噴流方式の場合 6時間30分
           

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