A2014Aとは|JIS規格材の特徴と物性
A2014AはCuを合金元素とした強度に優れるアルミ合金のひとつですが、A2014と比較すると強度が若干落ちます。2000系のアルミ合金で、同じく熱処理合金です。シリコンと鉄の不純物量がA2014より若干少なく、ニッケル、ジルコニウム、チタンなどの許容値が規定されています。
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A2014Aの成分
2000番台の番号が付いているアルミはアルミ合金のうち、CuやMgを含んだ高強度型の熱処理合金に分類されます。
規格上、銅の含有量はA2014と変わりません。
合金番号 | Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他 | Al | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
個々 | 合計 | |||||||||||
A2014A | 0.50から0.9 | 0.50以下 | 3.9から5.0 | 0.40から1.2 | 0.20から0.8 | 0.10以下 | 0.25以下 | Ni: 0.10以下、ZrとTiの合計: 0.20以下 | 0.15以下 | 0.05以下 | 0.15以下 | 残部 |
A2014Aの機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)
JIS規格においては、下表の通り下限を定めた規定になっています。T6材の強度が高い反面、耐食性には難があります。
アルミ材料記号 | 調質 | 引張強さ(N/mm2) | 耐力(N/mm2) | 伸び率(板1.6mm厚) | 曲げ(厚さ mm) | 曲げ(内側半径) |
---|---|---|---|---|---|---|
A2014A | T3, T4 | 395以上 | 240以上 | 14以上 | − | − |
A2014A | T6 | 440以上 | 380以上 | 7以上 | − | − |
A2014A | T451 | 395以上 | 240以上 | 14以上 | − | − |
A2014A | T651 | 450以上 | 395以上 | 7以上 | − | − |
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