AC8C(アルミ合金鋳物)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について

2010年12月8日更新

AC8CはAC4Dにニッケルと加え、添加されているSiの量を増やしたタイプの合金で、熱膨張による影響が比較的少ない材料です。耐熱性、耐摩耗性に比較的優れたアルミ鋳物です。自動車用のピストンやベアリングに使われます。

AC8Cの成分

Al-Si-Cu-Mg系のアルミ鋳物の材質です。

AC8Cの成分、元素(アルミ鋳物の材質)
合金番号 Cu Si Mg Zn Fe Mn Ni Ti Pb Sn Cr Al
AC8C 2.0から4.0 8.5から10.5 0.50から1.5 0.50以下 1.0以下 0.50以下 0.50以下 0.20以下 0.10以下 0.10以下 0.10以下 残部

AC8Cの機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

AC8Cの引張強さ、伸び、硬度(金型鋳物の場合):
硬さは参考値。
材料記号 調質 引張試験 ブリネル硬さ
HBW
引張強さ
N/mm2
伸び
%
AC8C F 170以上 - 約85
T5 180以上 - 約90
T6 270以上 - 約110

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