SK140(旧SK1)の用途、機械的性質、成分、用途の一覧
SK材は、工具鋼の中でも比較的熱に弱い性質があるため、高温が発生しないタイプの手工具への適用例が多い鋼材です。機械構造用炭素鋼(S45Cなど)に比べると、全般的に炭素量が多く、0.6%以上含有しています(SK60は下限が0.55)。SK140は、元のSK1のことで、炭素工具鋼鋼材のなかでは最も炭素の含有量が多いため、硬度や耐摩耗性、切削能力が必要な局面での使用が検討される材料です。ヤスリなどへも使われます。
材料記号 | 化学成分 | ||||
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C | Si | Mn | P | S | |
SK140 (SK1) |
1.30〜1.50 | 0.10〜0.35 | 0.10〜0.50 | 0.030以下 | 0.030以下 |
材料記号 | 焼きなまし温度 (℃) |
焼きなまし硬度 (HBW) |
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SK140 | 750〜780徐冷 | 217以下 |
材料記号 | 熱間圧延鋼板及び鋼帯 | 冷間圧延鋼板及び鋼帯 | |||
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熱間圧延まま硬度 HRC |
焼きなまし硬度 | 焼きなまし硬度 Hv |
冷間圧延まま硬度 Hv (参考値) |
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HRB | HRC | ||||
SK140 | - | - | 34以下 | 230以下 | (230〜320) |
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