SKS43(合金工具鋼鋼材)の用途、硬度、熱処理温度、機械的性質、成分の一覧
SKS43は耐衝撃工具鋼用のうちバナジウムを含有する低V鋼で、削岩機用ピストンやヘッディングダイスなど特に衝撃の強い状況下での使用も視野に入ります。炭素量はこの用途の合金工具鋼としては最も高く、焼入れ硬化層が薄い点にも特徴があります。結晶粒が細かいため、耐衝撃性は特に優れているとされます。
材料記号 | 化学成分 | |||||||
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C | Si | Mn | P | S | Cr | W | V | |
SKS43 | 1.00 〜1.10 |
0.10 〜0.30 |
0.10 〜0.40 |
0.030以下 | 0.030以下 | 不純物としてのCrは0.20%を超えてはならない | - | 0.10 〜0.20 |
材料記号 | 焼なまし温度 ℃ |
焼なまし硬度 HBW |
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SKS43 | 750〜800徐冷 | 212以下 |
材料記号 | 熱処理温度 ℃ |
焼入焼戻し硬度 HRC |
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焼入れ | 焼戻し | ||
SKS43 | 790水冷 | 180空冷 | 63以上 |
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