SNCM420(ニッケルクロムモリブデン鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)
SNCM420は主に肌焼き用のニッケルクロムモリブデン鋼で、引張強さは概ね980以上あります。添加されているNi、Cr、Moの量は規定のあるSNCM材の中ではどれも平均的な量です。鋼材の中では高価なことで知られる材料です。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SNCM420 | 0.17 〜0.23 |
0.15 〜0.35 |
0.40 〜0.70 |
0.030以下 | 0.030以下 | 1.60 〜2.00 |
0.40 〜0.60 |
0.15 〜0.25 |
種類 | 熱処理温度 (℃) |
引張試験 (4号試験片) |
衝撃試験 (Uノッチ試験片) |
硬度 (HBW) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
焼入れ | 焼戻し | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
||
SNCM420 | 1次850から900油冷 2次770から820油冷 |
150〜200 空冷 |
- | 980以上 | 15以上 | 40以上 | 69以上 | 293〜375 |
スポンサーリンク