SNCM447(ニッケルクロムモリブデン鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)
SNCM447はSNCM材のうち、硬度、強度に特に優れた強靭鋼です。降伏点は概ね930以上とされますが、これは他の機械構造用の合金鋼では見ることのできない値で、硬度も同種材の中で高い値を持ちます。高価ゆえに多用されることは少ないですが、航空分野やエンジン部材等にはよく使われます。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SNCM447 | 0.44 〜0.50 |
0.15 〜0.35 |
0.60 〜0.90 |
0.030以下 | 0.030以下 | 1.60 〜2.00 |
0.60 〜1.00 |
0.15 〜0.30 |
種類 | 熱処理温度 (℃) |
引張試験 (4号試験片) |
衝撃試験 (Uノッチ試験片) |
硬度 (HBW) |
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焼入れ | 焼戻し | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
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SNCM447 | 820 〜870油冷 |
580〜680 急冷 |
930以上 | 1030以上 | 14以上 | 40以上 | 59以上 | 302〜368 |
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