SNCM447(ニッケルクロムモリブデン鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)

2010年10月19日更新

SNCM447はSNCM材のうち、硬度、強度に特に優れた強靭鋼です。降伏点は概ね930以上とされますが、これは他の機械構造用の合金鋼では見ることのできない値で、硬度も同種材の中で高い値を持ちます。高価ゆえに多用されることは少ないですが、航空分野やエンジン部材等にはよく使われます。

SNCM447の成分(単位:%)
材料記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo
SNCM447 0.44
〜0.50
0.15
〜0.35
0.60
〜0.90
0.030以下 0.030以下 1.60
〜2.00
0.60
〜1.00
0.15
〜0.30
SNCM447の熱処理温度、機械的性質、硬度(参考値)
種類 熱処理温度
(℃)
引張試験
(4号試験片)
衝撃試験
(Uノッチ試験片)
硬度
(HBW)
焼入れ 焼戻し 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
SNCM447 820
〜870油冷
580〜680
急冷
930以上 1030以上 14以上 40以上 59以上 302〜368

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