SNCM616(ニッケルクロムモリブデン鋼)の成分と機械的性質(引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬度)
SNCM616はニッケルクロムモリブデン鋼の中では最も硬度に優れた材料で、肌焼き鋼として使われます。また引張強さに関しても、1180以上と最も高く、厳しい使用条件でも満たすことができる素材の一つです。なお、SNCM材の中では炭素量は少なく、モリブデンの含有量が一番多いタイプの材料になります。Moは高温強度、焼入れ性(硬化性)に効果のある添加元素です。
材料記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo |
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SNCM616 | 0.13 〜0.20 |
0.15 〜0.35 |
0.80 〜1.20 |
0.030以下 | 0.030以下 | 2.80 〜3.20 |
1.40 〜1.80 |
0.40 〜0.60 |
種類 | 熱処理温度 (℃) |
引張試験 (4号試験片) |
衝撃試験 (Uノッチ試験片) |
硬度 (HBW) |
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焼入れ | 焼戻し | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び % |
絞り % |
衝撃値 (シャルピー) J/cm2 |
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SNCM616 | 1次850から900油(空)冷 2次770から830油(空)冷 |
100〜200 空冷 |
- | 1180以上 | 14以上 | 40以上 | 78以上 | 341〜415 |
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