Ti-3Al-2.5V(良切削)|チタン合金61F種(α−β合金、TAP3250F H:板、TAB3250F H:棒、TAW3250F:線)の特性

2010年12月4日更新

α−β合金のうち、61種からバナジウム量を減らしたタイプで、中強度で耐食性、熱間加工性が良好な材料です。またこのチタン合金は、チタンの中で特に切削性に優れたタイプになります。鉄鋼材料同様、切削性を向上させる作用のある硫黄(S)が添加されています。また、ランタン、セリウム、ネオジム、プラセオジムといった元素が含有されています。用途は自動車用エンジンコンロッド、シフトノブ、ナットなどが知られます。

Ti-3Al-2.5V(良切削)|チタン合金61F種の成分

チタンの種類 N C H Fe O Al V Ru Pd Ta Co Cr Ni S La

Ce

Pr

Nd
その他 Ti
個々 合計
61F種 0.05以下 0.10以下 0.0150以下 0.30以下 0.25以下 2.70から3.50 1.60から3.40 - - - - - - 0.05から0.20 0.05から0.70 - 0.40以下 残部

Ti-3Al-2.5V(良切削)|チタン合金61F種の強度、機械的性質

TAP3250F H:板の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)
チタンの種類 引張試験 曲げ試験
厚さ
mm
引張強さ
MPa
耐力
MPa
伸び
%
厚さ
mm
曲げ角度 内側半径
61F種 0.6以上1.5未満 650以上 600以上 10以上 0.6以上1.5未満 105° 厚さの5.5倍
1.5以上5未満 650以上 600以上 10以上 1.5以上5未満 105° 厚さの6倍

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