Ti-6Al-4V|チタン合金60種(α−β合金、TAP6400H:板、TAB6400H:棒)の特性

2010年12月4日更新

Ti6Al4Vはチタン合金の中でも最も需要が多く、よく使われている材料の一つがこのα−β合金タイプのものです。中でもこのTi-6Al-4Vはチタン合金の標準系とも言うべきもので、合金を改良する場合の基点でもあります。機械的性質とともに二次加工性も良好な材料です。高強度で耐食性に優れ、化学工業、機械工業、輸送機器などの構造材や医療材料に使われます。α−β組織をもつチタン合金は、α合金とβ合金の特徴を併せ持つ素材でもあります。両者の特徴をバランスよく持つため、汎用性に優れます。この種類に該当するチタン合金としては、Ti6Al4Vのほか、Ti6Al6V2Sn等があります。合金元素としては、α合金を形成するAlと、β合金を形成するためのVが添加されています。

Ti-6Al-4V|チタン合金60種の成分

チタンの種類 N C H Fe O Al V Ru Pd Ta Co Cr Ni S La

Ce

Pr

Nd
その他 Ti
個々 合計
60種 0.05以下 0.08以下 0.0150以下 0.40以下 0.20以下 5.50から6.75 3.50から4.50 - - - - - - - - 0.10以下 0.40以下 残部

Ti-6Al-4V|チタン合金60種の強度、機械的性質

TAP6400H:板の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)
チタンの種類 引張試験 曲げ試験
厚さ
mm
引張強さ
MPa
耐力
MPa
伸び
%
厚さ
mm
曲げ角度 内側半径
60種 0.5以上1.5未満 895以上 825以上 10以上 0.5以上1.5未満 105° 厚さの5.5倍
1.5以上5未満 1.5以上5未満 105° 厚さの6倍
5以上100以下

スポンサーリンク

>このページ「Ti-6Al-4V|チタン合金60種(α−β合金、TAP6400H:板、TAB6400H:棒)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
チタン合金、純チタンの一覧へ戻る

Ti-6Al-4V|チタン合金60種(α−β合金、TAP6400H:板、TAB6400H:棒)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力についての関連記事とリンク

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集