Ti-6Al-4V|チタン合金60種(α−β合金、TAP6400H:板、TAB6400H:棒)の特性
Ti6Al4Vはチタン合金の中でも最も需要が多く、よく使われている材料の一つがこのα−β合金タイプのものです。中でもこのTi-6Al-4Vはチタン合金の標準系とも言うべきもので、合金を改良する場合の基点でもあります。機械的性質とともに二次加工性も良好な材料です。高強度で耐食性に優れ、化学工業、機械工業、輸送機器などの構造材や医療材料に使われます。α−β組織をもつチタン合金は、α合金とβ合金の特徴を併せ持つ素材でもあります。両者の特徴をバランスよく持つため、汎用性に優れます。この種類に該当するチタン合金としては、Ti6Al4Vのほか、Ti6Al6V2Sn等があります。合金元素としては、α合金を形成するAlと、β合金を形成するためのVが添加されています。
Ti-6Al-4V|チタン合金60種の成分
チタンの種類 | N | C | H | Fe | O | Al | V | Ru | Pd | Ta | Co | Cr | Ni | S | La + Ce + Pr + Nd |
その他 | Ti | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
個々 | 合計 | |||||||||||||||||
60種 | 0.05以下 | 0.08以下 | 0.0150以下 | 0.40以下 | 0.20以下 | 5.50から6.75 | 3.50から4.50 | - | - | - | - | - | - | - | - | 0.10以下 | 0.40以下 | 残部 |
Ti-6Al-4V|チタン合金60種の強度、機械的性質
チタンの種類 | 引張試験 | 曲げ試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
厚さ mm |
引張強さ MPa |
耐力 MPa |
伸び % |
厚さ mm |
曲げ角度 | 内側半径 | |
60種 | 0.5以上1.5未満 | 895以上 | 825以上 | 10以上 | 0.5以上1.5未満 | 105° | 厚さの5.5倍 |
1.5以上5未満 | 1.5以上5未満 | 105° | 厚さの6倍 | ||||
5以上100以下 |
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